偶然会った昔の幼馴染と少し談笑していると自然と昔よく遊んだ風景がよみがえってきた。 近くの公園で一緒に滑り台やブランコをしたこと、他の近所の子供たちと鬼ごっこや警ドロをよくして遊んでいたっけ。 あれから10年が経ったとは我ながら年を重ねたと思う。 そこへ「伊藤さーん」と呼ぶ声が聞こえた。 「ごめん、友達が呼んでるから私行くね。」 「あぁ、また講義とかで会おう。」 そう言って、とりあえず別れた。