あれこれ考えているうちに、スーパーで安かったトマトと豚肉をオリーブオイルで炒めるだけの簡単な料理にした。


     「いただきます。」

   1人で夕食を食べることがなかなか久しぶりだったので、はやく友達を作らないととひしひしと感じた。



   1人で食べるごはんがこんなにも寂しいとは思っていなかった。




     「ごちそうさま」



     声にだすと余計虚しくなる。


   実家だと両親やワンちゃんを飼っていたので、そこまで寂しいとは感じていなかったのかもしれない。



    いや、絶対にそうだと思う。

  
    しかしお風呂につかりながら、学生と教授ってばれずに付き合っていけるものなのかと、いまさらながら思う。



   本当に自分は、すぐに冷静な判断を失うな~と我ながら反省していた。





    そうして夜は更けてった。