処刑バッヂ

「早く!」


あたしは涼希の体を押して体育館の中へと転がり込んだ。


アラーム音が体育館の壁に反響して、頭に響き渡りはじめる。


「ドアを閉めろ!」


涼希が怒鳴り、あたしは扉に手をかけた。


廊下の向こうに3人の姿が見える。


みんな真っ黒な目をしていて、口を大きく開け、まるでゾンビみたいだ。


その顔にソクリと背筋が寒くなり、思わず動きが止まってしまった。


「なにしてる!」


片方の扉を閉めた涼希がすぐに駆け寄ってきて、ドアに手をかけた。


我に返り、寸前のところで扉を閉めることができた。