処刑バッヂ

蘇って来る記憶に寒気がした。


仲間が1人廃病院から戻って来なかったのに、あたしたちは助けにいかなかったのだ。


その事実に恐怖すら感じられた。


「なんで探さなかったんだっけ……」


「太一だ。あいつが『ライトがあれば出口まで来れるハズだ』そう言ったんだ」


太一……。


あたしは小さく息を吐きだして両手で顔を覆った。


太一がそう言い出したとしても、あたしたちは戻るべきだったんだ。


あれだけ人数がいたんだから、1人でも廃病院へ戻る子がいてもよかったはずだ。


それなのに……!