処刑バッヂ

「え?」


あたしは呼吸を整えてから、そう訊ねた。


体には汗が流れているけれど、寒気がしている。


「あの時、俺たちは心霊スポットに行ったんだ……」


涼希の声が掠れている。


しかし、その言葉のおかげであたしも思い出すことができた。


「そうだったね。大勢で集まって、肝試しをしようってことになったんだった。あれって確か廃病院だったよね?」


あたしたちが高校に入学するころには撤去されたが、川べりに大きな廃病院が残されていたのだ。


その廃病院は大通りに面した場所にあるため、誰もが知っている建物だった。