処刑バッヂ

「なんで……」


涼希も唖然とした様子でそう呟いた。


そこにいたのは麻央でもツクシでも晴康でもなく……真奈ちゃん、だったのだから。


片足を引きずる真奈はちゃんあたしたちの姿を見つけ、口角をニヤリと上げた。


振り乱された髪の毛の間から、奇妙な笑顔が見える。


「なんであいつがここにいるんだよ!」


真奈ちゃんが再びあたしたちを追いかけはじめたのと、あたしと涼希が走りはじめたのはほぼ同時だった。


あたしは片足で跳ぶようにして走る。


後ろから聞こえて来る真奈ちゃんの足音に、体感温度はどんどん低下していく。