処刑バッヂ

足音は徐々にこちらへ近づいて来ている。


けれど、その異変にすぐに気が付いた。


足音は一定ではなく、ズル……ズル……と、今のあたしのように片足を引きずりながら歩いているように聞こえてくるのだ。


3人の内で、誰かが怪我をしたのかもしれない。


息を殺してその足音に耳を澄ませる。


足音はなんの躊躇もなくこちらへ進んできているのがわかった。


「前のドアから逃げよう」


涼希の言葉に驚いて目を丸くした。