処刑バッヂ

お金もないし、派手な遊びなんてできなかった。


そんなあたしたちがなにをしていたのか。


思い出そうとした瞬間、けたたましい音でアラーム音が鳴りはじめたのだ。


「くそ! こんな時に!」


涼希がチッと舌打ちをしてバッヂを握りしめる。


あたしも同じようにして、アラーム音を最小に抑えることに専念した。


アラーム音が止んだと同時に、廊下から人の足音があたしは息を飲んだ。


誰かにバレたのかもしれない。


そう思い、ゴクリと唾を飲みこむ。


涼希が包丁を両手で握りしめた。