処刑バッヂ

「そう言えば、梨央はツクシや麻央に恨まれたりしてない?」


ふと思いついてそう聞くと梨央は眉間にシワを寄せた。


「恨まれる……?」


「うん」


あたしは頷き、さっきの晴康と和馬の出来事について説明した。


和馬が死んだと伝えると、梨央は大きく息を吸い込んだ。


すでに仲間によって死者がでていることに、大きなショックを感じている様子だ。


「なにも思いつかないよ」


しばらく考えていた梨央はそう言って左右に首を振った。


やっぱり、殺されるほど憎まれることなんてしてないみたいだ。


「じゃあ、やっぱりみんなの共通点は同じ塾に通ってたってことだけか……」


涼希がそう呟いた時、梨央が「え?」と、首を傾げた。