Black Romeo and Juliet

何日かぶりに戻った部屋に、ロイの姿はなかった。



代わりに、




新しいヴァイオリンと、




下手くそな字で、





『すべてを捧ぐ』




こう書いたカードが残されていた……。






もう出ないくらい泣いたのに……、




まだ涙は尽きなかった……。





ロイは、



わたしの指を新たに与えることで、死ぬ理由を無くし、





新たな生命をわたしの中に残すことで、生きる理由を与えた。







……ここで待ってていいの?




いつか……、



アナタの本物の家族に会わせたい。



そして、





アナタに、




ありがとうって言えるように……。




Fin