俺がいちばん守りたい人

            *捜索開始*
                           
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教室に戻ると私のたった一人の友達が慌てて駆け寄ってきた。


「きりかさん、どうしたんですか!?その髪!」

「一瑠、えっと…」


さっきまでのことを説明すると、一瑠はわかりやすくうなだれた。


「すみません…。気づけませんでした…」


なんていい人だろう。入学初日からういていた私に声をかけてくれたうえにこんなに心配してくれるなんて!


「やっぱり、似合ってない?」

「そんなわけないです!それで、助けてくださった方って…」

「相津、尋野。と言ってた。知ってる?」

「いえ、違うクラスの人ですね」


私もあの時初めて見た。入学して数日じゃ知らないのも当たり前か。どんな人か少し気になる。


「気になりますか?」

「ん?」

「その方が」

「…うん」

「探してみます?」

「うん!」


こうして私と一瑠の尋野探しがはじまった。