無愛想な彼との恋愛の仕方

薄々感じてた。私の方が邪魔なんじゃないかって。

陽春を見る聖君の目が他の女子とは全く違うこと。

聖君のことしか見えなかったからわかる。


それより、男子に興味のなかった陽春がとても楽しそうに聖君と話してて今まで見たことなかった顔をしてた。

あぁ、多分。2人は両想いなんだろうなって。






そんな事に気付いて数日経った。


「雫ちゃん、ちょっと話いい?」

「うん、いいよ。中庭いこうか!」


.....陽春が話したいことは分かってる。
上手く笑えるだろうか。



「雫ちゃん、あのね。私、聖君のこと好きになっちゃった、、」

「あ、うん。薄々気付いてたよ、」

「それでね、昨日告られたんだ、」

.......


言葉を失った。まさか2人がそこまで親密な関係になってると思わなかった。



「あ、そうなんだ、、。
私のために付き合わないなんてことはやめて!2人とも両想いなんだよ??そんな素敵なことないよ!!!」

こんな時ぐらい、綺麗事言わないとやっていけない。笑えてる?大丈夫?


「ごめん、、雫ちゃん、、」

「謝らないで!!聖君が選んだのは陽春なんだから!自身持って返事しておいで」

「うん、わかった。ありがとう雫ちゃん
行ってくる!」



陽春は聖君の元に走っていった。



あーあ、やっぱり。王子様にはお姫様だよね、、