無愛想な彼との恋愛の仕方

ガタガタッッ.....

んっ。眩しい?

「うおっ。びっくりしたっ」

「ん?誰?」

瞬きをして目を慣らす。あれ、どっかで見たことある顔。

あ、同じサッカー部の成瀬蓮(なるせれん)だ。どうしてこんなとこに?


「おうj...桔梗がなんでこんなとこにいるの?」

「え、あぁ、ちょっと眠かっただけ」

「あっそう。失恋したのかと思った」

ビクッ。


あまりにも図星すぎて言葉が出ない。どう言い返そうって考えてると


「え、まさか当たってる?誰?あ、わかった。聖か」

「.....うん」

「まぁ、あからさまだったもんな。けど、王子にはお姫様がテンプレだろ」


その言葉を聞いた途端頭が真っ白になった。
認めたくないと体が拒否していたことが無理やり入ってくる。

ポタッ。

ポタッ。

どうしよう。涙が止まんない。成瀬もどうしていいかわかんないよね。早く泣き止まないと、、