…朝起きて、用意して、そんなのんびりしてたら遅刻するよなぁー

まだ寝ていたい。



そうこうしてるうちに、時間が来てしまった。


ご飯、今日はなんか手抜きだな。
そんなこと思いながら見てると、お姉ちゃんが察したようだ。

「仕方ないじゃん!!
今日学校休みだからお母さんの所行くんだもん」

エスパーか。やっぱお母さんとこか。
「お母さんかぁ。1年ぐらい会ってないね。
今どう?」
辛そうな目でこっちをみた。
「まだ。早く目覚ましてほしいね。」

私達の母は明るくて、優しくて、素敵な人だったんだ。ある日道を歩いてると、小さい子供が道路に飛び出してきた。
お母さんは、見ず知らずの子供を助けて、まだ目を覚まさない。子供の母親は、よく見舞いに来てくれるそうだ。思い出したくないな。



スタスタ。

学校行きたくない。それでも行かないと、!


「つゆーちゃん!!おはよっぉ!」
あやちゃんか。おどろいた!

なんと返そう。おはよっ?おはよー?黙ってようか。あぁ。行っちゃった。
いつもこうなんだよな。

次はちゃんと言わないと。!!


「つゆか!!今日転校生来るんだったよね?どんな子だろー?」
あー。そうだった。気になるな。

「らんちゃんは、どんな子がいい?」
「うーん。面白い子だといーな。男子らしいよー!」男子なんだ。らんちゃんは、友達が多いから情報が多い。
「男子かー。」
うーん。
「かっこいいらしいよー!!」

…まじか。きになる。


やっぱ、喋らない私でも。かっこいい人は気になるよね笑