メガネの奥の美人さん


自覚ないのー?
仕事してる時は、ツーンとしてるのに?
子どもみたいに、俺のこと、真っ直ぐ見てさ。

うわ、このギャップ。と、思ったら…
なんか、つかまれたよね…。

その後は、気になって、気になって。
今となっては…



ちょ、ちょっと待って。

顔がどんどん赤くなって、聞いていられない。



あれ?
今日は、ギャップどころか、素直すぎる
反応ですね。


…も、もう!
やられっぱなしで、悔しい…。
あたしの方が、年上なのに。
よし…。


両手を…
ゆっくり、後輩君の頬に伸ばしていくと。


ちょっとドキッとした顔をして…
じっとしてる。


ひょいっと、メガネを外すと。


あ、こら。と、慌てるから。



メガネが、あっても無くても…
あたしは、あなたが好きよ?


でもね…。
今は、メガネが邪魔なの。


赤くなっている後輩君の唇に、そっと触れ…

心の中で、つぶやく。



ハンゲキ…カイシ…。