同じクラスで学校中の人気者、倉橋基(くらはしもとい)くんに一目惚れしたのは、わずか一ヵ月前のこと。
こげ茶色の髪にイケメンのうえ背も高く、スタイルもいい。スポーツも勉強もどっちもできる。
そんな倉橋くんの存在を知ってはいたけれど、雲の上の人のことだと思っていた。
そんな六月のある日のこと。
梅雨時で土砂降りの放課後、うっかり傘を忘れて困っていたわたしに、声をかけてくれたのが基くんだった。
「よかったら相合傘して帰ろうか?」
あの人気者の基くんが、わたしに声をかけてくれた!?
そりゃ同じクラスだから名前くらいは知られていたかもしれないけど、でもなんだかうれしい!
「は、はい!」
「ははっ! なんで『はい』なんだよ。おまえ、面白いやつだな」
「や、な、なんとなく……っ……」
「ちょうどいいや、俺、ラーメン食いたかったんだ。おまえも食べて帰る?」
ええええええええええっ!?!?!?
もしかしてそれってデート……っ……!?
いや、デートにはならないんだろうけれどふたりきりでどこかで食事だなんて、デートっぽい!
こげ茶色の髪にイケメンのうえ背も高く、スタイルもいい。スポーツも勉強もどっちもできる。
そんな倉橋くんの存在を知ってはいたけれど、雲の上の人のことだと思っていた。
そんな六月のある日のこと。
梅雨時で土砂降りの放課後、うっかり傘を忘れて困っていたわたしに、声をかけてくれたのが基くんだった。
「よかったら相合傘して帰ろうか?」
あの人気者の基くんが、わたしに声をかけてくれた!?
そりゃ同じクラスだから名前くらいは知られていたかもしれないけど、でもなんだかうれしい!
「は、はい!」
「ははっ! なんで『はい』なんだよ。おまえ、面白いやつだな」
「や、な、なんとなく……っ……」
「ちょうどいいや、俺、ラーメン食いたかったんだ。おまえも食べて帰る?」
ええええええええええっ!?!?!?
もしかしてそれってデート……っ……!?
いや、デートにはならないんだろうけれどふたりきりでどこかで食事だなんて、デートっぽい!
