「わたしとアイツがお似合いって。そんなことあるわけないよ」
昔っから言い合いばっかしてるんだから、気が合うわけがない。
「そうかなあ!?暁は彩ちゃんのこと好きだったりして~!!」
にやりっと笑う葵ちゃん。
そんな顔さえ、可愛い。
「それこそありえないって!好きな人に猿とかきもいとか言うわけないよ」
思い出したらほんと腹立ってくる!!
わたし、仮にも女の子なのに!!
「暁、彩ちゃんにそんなこと言ってるの!?それは許せないっ」
「でしょ!?」
「こうなったら、デートでとびっきり可愛くしていって、そんなの言わせないようにしようよ!!」
突然の葵ちゃんの提案に、わたしは「えっ?」と聞き返す。
「彩ちゃんの可愛さを暁に気づかせようよ!!」
「いやべつに...暁に可愛いって思われなくても...いいんだけど」
思われたところでだし、そもそも、葵ちゃんの手前、可愛くなんてなれるわけないでしょ!
「それじゃあ...、彩ちゃん、リトスタに会いに行くんだよね?リトスタの二人に可愛いって思ってもらいたいでしょ!?」
「う、うん!それは...うん!!」
激しくうなずいた。
「よし!じゃあ今日の放課後は街にショッピング!決まりっ!!うふふっ」
葵ちゃんの最後の笑みはなんだかいたずらっこみたいだった。
こうしてこの日の放課後、わたしは葵ちゃんと街に出向いたのだったーー。



