暁はピクリと反応したみたいにイスから立ち上がった。 そしてあっという間に近づいてきて、わたしに大きな影が重なった。 「...お前のほうが、よっぽど腹が立つんだよ」 怒ってるというよりはなんだか苦しそうな表情を浮かべてつぶやくと、わたしの腕をグイッと勢いよく引っ張って、ベッドに投げやった。 「っきゃ!」 これが男の人の力なのか、暁はとても軽い力を出したかのようだったのに、わたしの体はあっという間に布団の上に着地した。 そしてその上に馬乗りになって、 またわたしに...大きな影を作った。