雨の後は、きっと虹がかかる



待ち合わせは、ここだったはず。


あと5分で予定の時間だ。


夏休みはずっと1人だったけれど、意外と早く過ぎるものだった。


なんだかんだで私は毎日家事や宿題に受験に向けた勉強で忙しかった。


今年は特に暑かったから、出来ることは全て朝のうちに済ませて、午後から図書館に勉強をしに行くという生活だった。


毎日同じような感じだったけれど、学校よりはずっと環境が良かった。


1度だけお母さんとお父さんのお墓参りで海に行った。


何か変化があった訳でもなく、例年のように懺悔を繰り返していただけだった。


いつまでも囚われすぎるのは良くないと分かってはいたけれど、止められなかった。