「生意気なんだよ」
背中から今度は蹴られた。
完全に想定外の所からの攻撃で、倒れてしまう。
「いっ……かはっ……」
その時、綺麗な足が目に入った。
「ナイス富田!」
上村さんが私の手を踏みつける。
彼女のローファーのヒールは高く、面積が小さいから痛いなんてもんじゃない。
そのままぎりぎりと踏まれる。
「むかつくんだよ、いつも能面みたいで」
「……や、止めて……」
「あんたの表情が動くとか、珍しい。」
嘲笑があちらこちらで飛び交っている。
「かわいそー」
「ダッサ」
「みっともない」
「ウケるんだけど」
「バカだよな」
「なにあれ」


