雨の後は、きっと虹がかかる



上村さんが、はっ、と鼻で笑った。


「なに、今のあたしが全部悪いみたいじゃん。

あんたさあ、よく言ったよね。

こんな事までしてくれて。」


私と上村さんの距離が、どんどん縮まっていく。


つかつかと歩いてきたと思ったら、胸ぐらを掴まれた。


苦しい、痛い。


「あんたは一生いじめられる側だよ。」


「どうして……?」


「そういう運命なんだよ。」


……運命。なんて空っぽな言葉なんだろう。


次の瞬間、頬を派手にビンタされていた。


思わずよろけてしまい、地面に倒れ込んだ。


「……痛った」


続けてお腹の辺りを蹴られる。


何度も、何度も執拗に。


「あたしがなんであんたをここまでいじめるか、分かる?」