時折、風が強く吹き付けて寒い。
「みんなー、星野さん、テストだけ受けに来ていたんだって!
それって、ずるくない?」
大半が頷く。
怯え?それとも、心の底から?
それを満足げに眺めた上村さんは、私に向き直った。
「これが、このクラスの意見なんだよ。
星野さんは、このクラスから排除されるべき人間なんだよ。」
どんどん迫ってくる。
動かない足を無理やり動かして、後ろに下がる。
どれだけ逃げても、逃れられない。
ガシャンと耳障りな音をたててフェンスに追い詰められる。
髪の毛を掴まれて、顔をぐっと引き寄せられる。
やっぱり、痛覚も麻痺したままだ。何も痛くなくなる。
雪村くんは、いないの?
私には、そこしか今はすがる所がない。


