「……まだだめだ。」
ぼそっと上村さんが呟いて、また手首を掴んだ。
そしてそのまま歩き出す。
慌ててついて行くと、長い階段を上った。
体力が落ちているのか、上りきったら疲れてしまった。
上村さんが呼吸を整えたら、取り巻きがドアを開けた。
……屋上だ。
普段から立ち入り禁止のはずなのに、鍵が開いていた。
なんで。
全てが上村さん達の味方についているようで、哀しかった。
「ここなら、誰にも見られないよね」
屋上に連れて行かれて、さらに歩くと、クラスの人がいた。
「えー、まじで!」
「来ていたんだ」
「不登校じゃん」
「何、今更?」
ぼそぼそと呟くのが聞こえる。


