意を決してドアを開けると、上村さんがいた。
……ああ、やっぱりばれていた。
にこりと笑った。
久しぶりに間近で見る彼女は、変わらず美しい。
「ここでテストを受けていたんだね。
あたし、昨日知っちゃった。
星野さんが学校に来たことも。」
全身で目の前の人を拒絶しているのが分かる。
全身が冷えていき、言葉も上手く出せなくなり、身動きが取れず、息をするのも苦しく、思考回路が働かなくなる。
……そうだった。
上村さんは、私を徹底的に追い詰めたいのだ。
私は、ずっと支配される方だったのだ。
変わってなんか、いなかった。
「ここで話すのもなんだし、どこかに場所を移さない?」
有無を言わせない態度で引きずって行った。


