最後まで、何事もなく過ぎる時間なんてない。
いつ何が終わるか分からない。
何が起こるかなんて分からない。
まだ中学生だった私は、その事実に愕然とした。
現実は、これほど容赦なく、あっけないものだった。
こんなに早く、リミットが来るなんて、思いもしなかった。
だからこそ、私はこれ以上、このままでいいはずはない。
進まないといけない。
変わらないといけない。
少しずつ、頑張らないと。
パンッとスカートの汚れを払って立ち上がると、両親が応援してくれているような気がした。
もう、目は背けたくない。
最終下校のチャイムが鳴った。
さっきよりも明るい気持ちで教室のドアを開けて家へ帰った。


