……どうして、どうして。
なんでこんなタイミングで見てしまったのだろう。
なんでこんな所でぐずぐずしていたのだろう。
なんで窓の外なんて見てしまったのだろう。
なんでテストなんか受けに来たのだろう。
なんで、なんで、なんで。
表面上は、いつも通りだった。
無表情、無感情。
目だって、よく見なければわからない程度にしか瞳孔は開いていなかったと思う。
でも、弱さをはっきりと知られたような気がした。
何度も見た、あの人を蔑んだ目。
いつも何もないように振舞っていたけれど、今はどうやってあんなふうに出来ていたのか、全く思い出せなかった。
……愛華と栞なら、どうする?
応援してくれていたのに、それをむげにするようで自分に怒った。


