ますます帰りづらい。
ため息をついて、窓にもたれかかった。
ほとんどの生徒は帰ってしまい、昇降口からは人が全然出てこない。
1人、見知った姿が現れた。
……上村さん?
何人かで帰っているところを見る限り、上村さんらしかった。
こんな所、見ないんだろうな。
しばらく眺めていると、手を叩いて大笑いしていた。
誰かが面白いことを言ったのかもしれない。
その拍子に、上村さんが上を見た。
そのまま動きを止め、私を凝視した。
……目が合ってしまった。
青ざめる私と対照的に、上村さんは美しく顔を歪ませて、にこりと笑った。
何かされると思ったけれど、何もしないで校門を出ていった。
立っていられなくなり、その場にしゃがみ込んだ。


