雨の後は、きっと虹がかかる



まだ笑い続けているから、だんだんまあいいやと思えてきた。


靴を履いてから、こちらに向き直った。


「今日はありがとう。」


「全然、こちらこそありがとう。」


「……じゃあ、明日からのテスト、頑張ろう。」


「……そうだね。」


玄関のドアが閉まると、一気に脱力した。


……ああ、緊張した。


私、なんて大胆なことをやってしまったのだろう。


友達すらほとんど家に上げたことがないのに、まさか好きな人を上げるとは思わなかった。


それに、教わっている時はおでこがくっつくかくっつかないかの距離だった。


後から考えると顔から火が出るくらいの出来事だ。


やっている時の無意識は、いちばん怖い。


何か変なことを言わなかったかとか、いろいろ気になってしまい、もう勉強どころではない。