こんなふうに聞けるチャンスは滅多にないからと、あれもこれもと質問していたら、いつの間にか3時間くらい経っていた。
「ありがとう、たくさん教えてくれて。」
伸びをすると、背中が痛くてものすごく集中していたことに気付いた。
「ん。」
「ごめんね、こんなに長く引き止めちゃって。」
「いいよ、俺だっていい復習になったから。」
明日からテストなのに、私の勉強ばかりに付き合わせてしまって申し訳なかった。
だけど、嬉しかったのも、本音だ。
「ん?何か付いてる?」
「あ、な、何もない。」
ぼんやりと見つめてしまっていたらしい。
「もう暗くなるから、送るよ。」
「ははっ、それって男が言うことじゃん。」
思わず赤面してしまう。
「……玄関、までね。」


