雨の後は、きっと虹がかかる



家に帰ると、仏壇の前に正座する。



……お父さん、お母さん、ただいま。


今日はすごく頑張ったよ。


大事な人をいじめる人から守ったんだ。


すごく怖くて仕方なかったけれど、消えていく方がもっと怖かっから。


また何かあったら報告します。



目を開けると、メッセージが届いていた。


……愛華からだ。


メッセージには、栞は腕の脱臼と足の打撲だからすぐに治るということと、雪村くんとどうだったかが書かれていた。


とりあえず、栞の怪我は思っていたよりも軽くて安心した。


雪村くんとどうだったかなんて、どうもこうもない。


……あ、でも。


文房具店で抱きしめられたのを書けばいいのかな。