「友達、出来たんだ。」
「うん、一応。
だから今は楽しい。」
……うわ。私の今の格好、すごい派手だ。
学校の人はこんな私を見たら絶対引く。
いつもの地味な格好に戻りたいけれど、出来ない。
きまりが悪くて、そっぽを向いた。
「……自由になったな。」
「あ、えと、引いてる、でしょ。」
「良かったあ。」
ふわりと包まれた。
……今、どうして、こんなことに……?
「星野が頑張っていると、俺まで嬉しくなる。
すごかった。立ち向かっているの。」
「……あ、ありがとう。
……あの、ここ、人がいるかもしれない。」
「あ、だ、だよな!
ごめん!」
そう言う雪村くんの顔はほんのり赤かった。
たぶん私は盛大に赤くなっている。
目が合うと、笑った。


