「このノート可愛くない?」
愛華が言う。
そのノートは期間限定のコラボノートだった。
メルヘンな色使いに、ふわふわした感じのペガサスがあしらわれている。
「かわいいー!」
「本当だ、かわいい!
愛華っぽい。」
「ありがとー!
陽、なんでも褒めてくれるから大好きー!」
「あはは、苦しいよ!」
愛華が周囲にお構いなく私に抱きつく。
平日の午前中だから人なんてほとんどいないから、まあいいかと思う。
しばらくして解放されると、ルーズリーフを切らしていたことを思い出し、ルーズリーフコーナーに行った。
……へえ、こんなものも出ているんだ。
いつも上村さん達に見つからないように同じものばかりを大量に数ヶ月に1回買い込んでいたから全然気付かなかった。
私が使っている物よりも機能性も優れている。
……これにしよう。


