雨の後は、きっと虹がかかる



「あ。」


「何、陽。どうしたの?」


「明日から、みんなで勉強しない?

ちょっとずつ。」


「あ、いいね!それ!

わたし陽に教わりたい!」


「え、栞ずるい!

あたしも勉強する!」


「あーでもわたし、ノート1冊もないから買いに行かないと。」


「栞、そこから?!

……あたしも人の事言えなかったわ。

テキストがない。」


2人は本当に息が合う。


漫才を見ているみたいで思わず吹き出してしまう。


「あははっ、じゃあ今日は勉強道具を買いに行こう!」


「なんかゲーセン行くのどうでも良くなっちゃった!」


愛華があっけらかんと言う。


それにつられてまた3人で笑う。