「何言ってんだよ、俺、星野と見たいんだよ。」
「……ありがとう。」
「ん。……じゃ、また明日!」
「うん。じゃあね。」
……なんか歯切れの悪い終わり方だったな。
電話を切ると、赤面していることに気付いた。
……どうしてだろう?
最近、雪村くんのことを考えると温かい飲み物を飲んだように体がぽかぽかする。
それに、心臓の音が電話越しに聞こえてしまうんじゃないかってくらいにどきどきする。
それでいて、この真っ赤な顔を見られないで雪村くんとずっと話していたい。
なんか、変だ。
私が私じゃないみたい。
疲れているのかもしれないと思い、今日はもう寝ようと思った。


