「……月、綺麗だな。」
「うん。この満月が来月まで見られないなんて、残念。」
「……今日は何をしたの?」
雪村くんには2人のことは紹介した。
電話口でおめでとうと言ってくれた。
「愛華と栞とプラネタリウムに行ったんだ。
すごく綺麗だった。
今度は雪村くんと一緒に見てみたいくらいに。」
……うわ。今の、自意識過剰だった。
「……あ、えっと、ごめんね……?
私、自意識過剰かじょ……」
「それ、すっげえ嬉しい。
冬休みになったら行こう!」
「え……」
「あ、嫌ならいいよ!」
「や、全然!
なんか、意外で……
私なんかで、いいの?
上村さんとか、その方が空気的にもいいんじゃないかな……」


