雨の後は、きっと虹がかかる



寝る前に携帯を確認すると、電話とメールが届いていた。


どれも雪村くんからだった。


私が学校に行かなくなってから、もう1ヶ月が経とうとしていた。


……文化祭、終わっちゃったな。


学生生活いちばん楽しいはずの今、私は家に引きこもっている。


メールの内容は、学校にはもう来ないの?、とか、ごめん、とかだった。


心の中では、別に雪村くんが悪いわけじゃないよ、と返す。


1通だけ、長文が受信されていた。



件名:大事な話


しばらく学校に来ていないけれど、元気にしている?

星野が学校に来なくなってから、毎日が暇です。

上村のグループ以外はこの事実にうろたえています。

そして今、反省しています。

学校に、もう一度来ない?

待っています。



……反省、しているんだ。


以前なら怯えたりするはずだったのに、今はなんとも思わない。


興味を示さなくなった。