雨の後は、きっと虹がかかる



「あー、超楽しかったー!」


「あんなに笑ったの久しぶりだよー」


「栞、声が酷いのに一番笑うからね!」


「もー、のど飴買って帰らないとー」


「あはは、明日良くなるといいね!」


「あーもう陽!大好き!」


「ありがとう」


ずっと続けばいいのに。


お酒を飲んだわけではないのによたよたしながら笑っていた。


たまにぶつかるのが申し訳なくて謝りつつ、楽しくて止められなかった。


私達は星の瞬く夜空の下、笑いあいながら帰路についた。


「じゃあね!」


「また遊ぼ!」


いつも集まる駅に着くと、遊ぶ約束を取り付けて別れた。


1日のうち、別れがいちばん切なくなる時なんてこれが初めてだった。