雨の後は、きっと虹がかかる



冗談混じりで聞いた。


でも、雪村くんは真顔で答える。


「俺、知っているんだよ。

この前、横断歩道を渡ろうとしていたおばあちゃんを手伝ってただろ。

星野は横断歩道を渡ったのに、また戻って何をするのかと思ったら、困っていたおばあちゃんを助けていたじゃん。」


あんな所を見ていたの?


「自分も大変な状況に置かれているのにあんなふうに気遣いが出来るってすげえって思ったんだよ。」


「……あった、ね。

そんなことも。」


見ているのが辛くなって手伝っただけなのに。


「他にも、もっとある。

でも言い切れない!

全部言ってたら、たぶん日が暮れるからな。」


そう言って気持ちよさそうに笑った。


雪村くんは、青空が似合う。