窓から見ていた空とも、家から見ていた空とも何もかもが違って見える。
空って、こんなに広かったんだ。
両親と見た空を思い出した。
『ほら、こーんなにお空は広いんだよ!』
『陽、青いね!』
『おそら、すごーい!』
『陽の名前はお空の太陽から付けたんだよ?』
『よう、たいようなんだね!』
『そうだよ、みんなを明るく照らすんだよ。』
……私は、一瞬でも誰かの太陽になれたのだろうか。
最近は本当に笑えていない。
自分が笑えないのに、誰かを幸せに出来るはずがない。
空を眺めていると、虹がかかった。
「……なに、これ……」
虹がかかったかと思うと、顔に水滴がぱらぱらと降ってきた。
「すごいだろ、虹。」
後ろを見ると、雪村くんが笑ってホースを上に向けて水を発射していた。


