廊下に出て、屋上に行こうと思い立った。
先輩達がたまに屋上に行っているのを見たことがある。
……誰も分かっていなかった。
私が入学した時から、先生達は私のことをよく思っていなかったのかもしれない。
思い当たる節なんて、たくさんある。
廊下で先生とすれ違う度に向けられる怒気を含んだ目線。
面倒くさそうな目線。
奇異なものを見る目線。
なんでもっと早く気付かなかったんだろう。
私は、ずっと多くの人に疎まれていたことを。
お父さんとお母さんが死んでから、ずっと私は世間から親殺しと思われていたのに。
法的には疑われていなくとも、人からは疑われていた。
それでも、気付かないふりをして生きてきた。


