「……や、でもわたし今、忙しくて……」
「……そ。じゃあ俺が行ってくる。」
さっさと出ていってしまった。
「あのさあ、あんた聖に何かやったの?」
動けなくなって固まっていると、さらに追い討ちをかけるように言われる。
「あんたみたいな媚びるやつ、聖はすっごい嫌いだよ。」
そんなの分かっている。
雪村くんは、みんなに優しいから私のことも庇ってくれているだけだ。
「そうやってまた黙るんだね。」
「美沙、あたしがやるよ。」
上村さんが出てきた。
「星野さん、どこまでも生意気だよねえ。
ろくに口も利けないくせに。」
喉だけが静かにヒュッと鳴る。
上村さんはいつだって事実しか言わないから、怖い。


