雨の後は、きっと虹がかかる



「……変なこと聞いて、ごめん。」


「……嫉妬だよ。」


「……え?」


「あ、俺の予想な!

本当のところは、上村しか分かんねえから……。」


「……だよね。」


その通りだ。


本当のことは本人にしか分からない。


でも、今の私にはそれを聞く勇気はない。


「……あ、湿布持ってくるよ。」


沈黙を破るように雪村くんが言った。


「ありがとう」


隣の部屋から持ってきた湿布を小さく切って、フィルムを剥がしている。


「手、出して。」


真っ青で惨めな手を差し出す。


「……痛く、ない?」


「平気。」


湿布を貼ったあと、少しきつくテーピングされたのに痛みを感じない。


「……本当に、平気……?」


「うん、痛くない。」