遊ぶ訳でもなく、ただ単に人形と化した私だった。

親にはバレないようにいっつも元気で明るい私を演じていた。

部活の先輩からは先輩のストレス発散に散々怒られたり怒鳴られたりした。

もう一人同級生の子が入っていたのに言われていたのは私だけだった。

なんで私なんだろう?

いつも散々考えた。

思い出したのは小学校の時も私は嫌われていた。

私の性格が行けないんだ。

私はそう思うようになった。

なら、こんな性格やめちゃえば良いんだ。

私は又新しい性格を作り出した。

それは、

『あたし』

『あたい』
だった。

一人称が違う性格をたくさん作った。

部活の時はなるべく『あたし』と『あたい』を使うようになった。

友達の前では、『私』を使うようになった。

だから、今まで使っていた『俺』を使うことがほとんどなくなってしまっていた。