餓狼は花を喰らう

次の日、私は昼間にあの場所へ行った。
汚されそうになった、その場所は嫌いになるどころか好きになった。
それは、金髪の彼がいたから、かもしれない。

『こんにちは、ここの主さん』

訝しげに私を見る視線に少し照れてしまう、変なところないよねとか思いながらふと頬に触れる。
貼りなれないものを貼ったものだからとても綺麗になんて晴れてないだろうなとか、少し浮いた気持も沈んでく。

けど、主さんはそんな間も私をまじまじと見てるから微笑んだ、そしたら、いつの間にか足元にはふわふわとした何かがいて最初は驚いたけど、愛らしい茶色い猫に思わず笑がこぼれる

「そんな顔も出来んじゃねーか」

息が詰まった、固まった。

“そんな顔”って、どんな顔?
え、もしかして、私...笑ってた?
意識せずに、笑えた??


グッと息が詰まって、ふわふわの猫が私の元から立ち去る、思わずあっと手を伸ばすけど猫は主さんの背中を伝って肩に乗るとスリスリと主さんに擦り寄る。

「なんだよ、ヒナタ」

優しい声だった、大切で大切で仕方ないってそんな気持ちがこっちまで来るような。

ぐしぐしと乱暴にヒナタちゃんを撫でて威嚇されて笑う主さん。

思わず私も笑っていった、そんな顔も出来るんだってそしたら、主さんは困惑したように私を見た。

落ちてく気がした。
どんどん、どんどん。
あんなに人に触れるのが怖かったのに。
あんなにあんなにそう思っても


主さんの微笑みを私にも向けて欲しくて足しげく通った。

朝だったり、昼だったり、夜だったり。
でも、主さんと同じタイミングできたり、会いたいなって思った時行くと決まって主さんはいてヒナタちゃんと戯れていた。
その光景がたまらなく好きで、愛しくて愛しくてたまらなかった。