†
ーーー特に何かを思ってた訳では無い。
ただ、ほんのちょっといってみようってそう思って。
居場所なんかないし、家帰っても誰もいないし。
なら、外歩いてる方がましだった。
でもそんな甘い考えをしてるから。
「おじょーちゃん」
こんな目にあうのかもしれない。
引かれた腕が痛くて押さえつけられるのが痛くて、体を這って撫で回す手が気持ち悪くて。
興奮したい気遣いに吐き気がして。
キスをされたのがショックで、舌をかんでやったら叩かられ、殴られる。
思わず出た涙に男はにやりと笑って私のシャツに手をかけた。
ーーーーその時だった
あっという間だった。
一瞬じゃない、そんなに早くはないってわかってても、私には充分早くて。
逃げ惑う男達に、許しを乞う男達にざまぁみろなんておもって。
こんな汚い感情を抱く自分に呆れて、でも、そんな考え吹き飛んだ。
だってあまりにも綺麗すぎた。
挑戦的な黒い瞳も、それに反して主張の激しい輝くような金髪も、整った顔立ちも。
普通ならそんな見えないはずなのに、月光に照らされた彼の顔はあまりにも綺麗で、あまりにも現実離れしていて。
どこから力が出てるかわからないほど、彼は細身だった。
でも、そんな見た目に反して口は酷く悪くて、詐欺だって思った。
...けど、どんなに冷たい事言ったってどんなに文句を言ったって、彼は私を追い出したりしなかった。
私有地でもないただの路地を、彼は自分の場所だと主張した。
変な話なのに私は納得してしまう。
ネオンにあふれる街からすこし離れた路地、壁と壁のあいだから見える綺麗な星空。
綺麗すぎる男。
ーーーーー私はおかしくなったかもしれない、ここがこんなにも落ち着くなんて。
ちらりと何も言わず座った男を見た。
伏し目がちな瞳に私はもう映ってはいない、それがひどく残念に思えた。
ーーー特に何かを思ってた訳では無い。
ただ、ほんのちょっといってみようってそう思って。
居場所なんかないし、家帰っても誰もいないし。
なら、外歩いてる方がましだった。
でもそんな甘い考えをしてるから。
「おじょーちゃん」
こんな目にあうのかもしれない。
引かれた腕が痛くて押さえつけられるのが痛くて、体を這って撫で回す手が気持ち悪くて。
興奮したい気遣いに吐き気がして。
キスをされたのがショックで、舌をかんでやったら叩かられ、殴られる。
思わず出た涙に男はにやりと笑って私のシャツに手をかけた。
ーーーーその時だった
あっという間だった。
一瞬じゃない、そんなに早くはないってわかってても、私には充分早くて。
逃げ惑う男達に、許しを乞う男達にざまぁみろなんておもって。
こんな汚い感情を抱く自分に呆れて、でも、そんな考え吹き飛んだ。
だってあまりにも綺麗すぎた。
挑戦的な黒い瞳も、それに反して主張の激しい輝くような金髪も、整った顔立ちも。
普通ならそんな見えないはずなのに、月光に照らされた彼の顔はあまりにも綺麗で、あまりにも現実離れしていて。
どこから力が出てるかわからないほど、彼は細身だった。
でも、そんな見た目に反して口は酷く悪くて、詐欺だって思った。
...けど、どんなに冷たい事言ったってどんなに文句を言ったって、彼は私を追い出したりしなかった。
私有地でもないただの路地を、彼は自分の場所だと主張した。
変な話なのに私は納得してしまう。
ネオンにあふれる街からすこし離れた路地、壁と壁のあいだから見える綺麗な星空。
綺麗すぎる男。
ーーーーー私はおかしくなったかもしれない、ここがこんなにも落ち着くなんて。
ちらりと何も言わず座った男を見た。
伏し目がちな瞳に私はもう映ってはいない、それがひどく残念に思えた。
