車体を揺らさねぇように、ついた動物病院。
駆け込むと青い顔をしてすぐに奥へと言われてヒナタをオンナから受け取って診察台に乗せる。
「これは...ひどいな、蹴られたんだね。可哀想に」
獣医は優しく笑って、大丈夫助けるよと俺の肩に手を置くと、助手の人によって待合室で待たされた。
数時間もすれば獣医が顔を出して照れたようにはにかむ。
「無事に成功したよ、暫くは絶対安静だけど、ひと月もすれば普段通り動けるようになる。それまでここに入院させて欲しいんだけど...」
少し困ったように笑う獣医にああ、そうだった金だ。
って思ったが、生憎今日は財布を持ってきてなかった。
事情を説明し、後日にまた来ると告げようとして出した言葉はかきけされた
「いくらですか?」
凛とした声が聴こえてくる
オンナは高そうな財布から獣医のいった金額を出すと渡した。
俺は呆れた様にオンナを見る
『...何してんの?』
「私ができるのはこれくらいだから」
そう、小さく情けない笑みを浮かべた。
