『琉璃へ

琉璃を置いて死んでしまってごめんなさい。

琉璃を1人にしてしまうと分かっても

私には、耐えられなかったのです。

本当にごめんなさい。

たくさん、迷惑かけてごめんね。

私は、佐田 優希と言う人と付き合っていました。

でも、あの人は私を道具としか思っていなかったの。

優しかったのに、あんなに優しかったのに。

だんだん、お金を取られたり暴力を振るわれたり

私には耐えられなかった。

だんだん友達も離れて行って

いじめられるようになって。

生きる意味がわからなくなってしまった。

琉璃だけは…琉璃だけは、幸せになってほしい。

それが、お母さんとお姉ちゃんの願いです。

最後まで自分勝手でごめんね。

琉璃の姉、沙奈【さな】より。』