そして、失恋をする


僕が再び学校に到着したのは、午後十七時三十分だった。オレンジ色の太陽が西に傾き始め、空は薄暗くなっていた。どこからとも聞こえる蝉の鳴き声が、いつのまにかツクツクボウシになっていることに夏の終わりを感じる。

僕は正門を通って、職員室に向かった。

「失礼します」

僕はコンコンと二回ノックして、職員室の扉を右手で開けた。職員の扉を開けると、椅子に座って作業をしている、教師たちの姿が見えた。僕はその中の、小林先生に近づいた。

「遅れて申し訳ございません」

そう言って僕は、小林先生に夏休みの宿題を渡した。

「次からは、もう少し早く提出するように」

「はい、わかりました」

小林先生にそう言われて、僕はペコリと頭を下げた。

「失礼しました」

深く頭を下げて、僕は職員室を出た。