「希が休みの日だからって、僕は忙しんだよ」
そう言った僕だが、その日も千春のお墓参りをしていただけ。特に忙しくはなかったが、僕はそれが幸せだった。そして今朝も、千春と会っていた。
「それで、バレーボールの夏の大会は、どうだったんだよ?」
僕は、軽い口調で希に訊いた。
「それが、二回戦敗退。一回は勝てたんだけどね」
希は苦笑いを浮かべて、バレーボールの夏の大会の結果を僕に教えた。
「まぁ、一回は勝てただけでもすごいじゃないか。日々の練習の成果が、試合に出たんだなぁ」
希の夏のバレーボールの結果を聞いて、僕は思ったことを口にした。
「そ、そうかなぁ。いつもどおりの結果だと思うけど………」
希は頬を赤くして、小さな声で答えた。
「いや、すごいよ。僕なんか部活すらやってないんだから。この暑い中、体を動かすことだけでも十分すごいよ」
その言葉も、僕はほんとうにそう思って言った。
窓の外に視線を向けると、夏の青空がどこまでも広がっていた。太陽の強い日差しが教室に差し込み、この夏の暑さはまだしばらく続くことを知らせていた。
「………ありがとう」
「え?」
「ジュース、ありがとう。おいしかった」
「あ、いいよ。そんなの」
僕にお礼を言った希の顔は、なんだかいつもより赤く見えた。
そう言った僕だが、その日も千春のお墓参りをしていただけ。特に忙しくはなかったが、僕はそれが幸せだった。そして今朝も、千春と会っていた。
「それで、バレーボールの夏の大会は、どうだったんだよ?」
僕は、軽い口調で希に訊いた。
「それが、二回戦敗退。一回は勝てたんだけどね」
希は苦笑いを浮かべて、バレーボールの夏の大会の結果を僕に教えた。
「まぁ、一回は勝てただけでもすごいじゃないか。日々の練習の成果が、試合に出たんだなぁ」
希の夏のバレーボールの結果を聞いて、僕は思ったことを口にした。
「そ、そうかなぁ。いつもどおりの結果だと思うけど………」
希は頬を赤くして、小さな声で答えた。
「いや、すごいよ。僕なんか部活すらやってないんだから。この暑い中、体を動かすことだけでも十分すごいよ」
その言葉も、僕はほんとうにそう思って言った。
窓の外に視線を向けると、夏の青空がどこまでも広がっていた。太陽の強い日差しが教室に差し込み、この夏の暑さはまだしばらく続くことを知らせていた。
「………ありがとう」
「え?」
「ジュース、ありがとう。おいしかった」
「あ、いいよ。そんなの」
僕にお礼を言った希の顔は、なんだかいつもより赤く見えた。


