「LINE返さなかったからって、ジュースは高いだろ」
「う〜ん、冷たくておいしい」
希は僕の声がまるで聞こえなかったかのように、ジュースの感想を口にした。
「はぁ」
僕は、口からため息をこぼした。
「陸は、部活動かなにかしないの?」
「え、しないけど。でも、どうして………?」
「いや、いつも学校終わったら早く帰るから、なにか大切な用事でもあるのかなぁっと思って」
希は紙パックのジュースを飲みながら、僕に訊いた。
「別に、ただ早く帰りたいだけだよ」
僕は、静かな声でそう言った。
大切な用事はない。ただ学校から早く帰って、千春のお墓に行きたいだけ。お墓に行くと、千春と会えてるような気分になるから。
「ほんとに?」
「ほんとうだって」
希に怪訝そうな表情で見つめられ、僕はあきれた声で言った。
希に隠してるつもりはないのだか、僕は帰りに好きだった人のお墓参りをしていることを知られたくなかった。というより、千春のお墓参りはひとりでしたかった。
「う〜ん、冷たくておいしい」
希は僕の声がまるで聞こえなかったかのように、ジュースの感想を口にした。
「はぁ」
僕は、口からため息をこぼした。
「陸は、部活動かなにかしないの?」
「え、しないけど。でも、どうして………?」
「いや、いつも学校終わったら早く帰るから、なにか大切な用事でもあるのかなぁっと思って」
希は紙パックのジュースを飲みながら、僕に訊いた。
「別に、ただ早く帰りたいだけだよ」
僕は、静かな声でそう言った。
大切な用事はない。ただ学校から早く帰って、千春のお墓に行きたいだけ。お墓に行くと、千春と会えてるような気分になるから。
「ほんとに?」
「ほんとうだって」
希に怪訝そうな表情で見つめられ、僕はあきれた声で言った。
希に隠してるつもりはないのだか、僕は帰りに好きだった人のお墓参りをしていることを知られたくなかった。というより、千春のお墓参りはひとりでしたかった。


